昨年(2023年)度、大手ゼネコン各社で初任給の引き上げを含む賃上げが行われましたね。
初任給の引き上げ及びベースアップが各社から発表されていますので、整理していきたいと思います!
初任給の引き上げ
2024年度の総合職初任給は、以下の通りとなっています。
初任給(修士了) | 初任給(学部卒) | 2023年度比較 | |
鹿島建設 | 300,000円 | 280,000円 | +30,000円 |
大林組 | 300,000円 | 280,000円 | +30,000円 |
大成建設 | 300,000円 | 280,000円 | +15,000円 |
清水建設 | 300,000円 | 280,000円 | +15,000円 |
竹中工務店 | 300,000円 | 280,000円 | +30,000円 |
大手5社とも初任給を引き上げ、修士了30万円、学部卒28万円で足並が揃う結果となりました。
また、準大手ゼネコンの長谷工コーポレーションは、修士了で32万円、学部卒で30万円と、スーパーゼネコンを上回る初任給への引き上げを発表しています。
このように、ゼネコン各社は人材確保と物価上昇対策のために賃上げ傾向にあることがわかります。
なお、今後変更となる場合も考えられますので、適宜各社の採用ページをチェックするようにしましょう。
ゼネコンに行きたい!設計部に行きたい!って思ったかたはこちらも参考にしてくださいね↓↓
ベースアップ
ベースアップについては、以下の通り発表されています。
ベースアップ | 引き上げ率 (定期昇給込み) | その他 | |
鹿島建設 | 35,000円 | 9% | 賞与も増額し、年収ベースで最大10%以上の引き上げ |
大林組 | 25,000円 | 7% | – |
大成建設 | 15,000円 | 6% | 主に現場勤務者への手当ても別途増額 |
清水建設 | (発表なし) | 5.7% | 各種手当の増額を含めると8.3%の引き上げ |
竹中工務店 | 25,000円 | 7% | 現場勤務者への手当を別途増額し最大11万円増 |
各社とも5%超のベースアップを行うことを発表しています。これは政府が建設業界に求めた賃上げ要求を上回るものであり、業界を牽引する5社という一面を伺うこともできますね。
また、現場勤務者への手当の増額が目立ちます。これは2024年度より適用される残業規制を踏まえたものでもあり、現場勤務者の負担を考慮してのこと、また人材確保の狙いがあります。
2023年度以前も各社ベースアップが行われていました。過去の傾向が気になる方は下記を参照ください。
最後に
大手各社は賃上げ傾向にあります。その背景には慢性的な人材不足や、物価上昇、残業時間規制への対応等、様々あります。
待遇面でも業界を牽引し、準大手各社や組織設計事務所、更には現場作業員も含め建設業全体の賃金が上昇していくことを切に願います。
準大手ゼネコン、組織設計事務所についてはこちらも参考にしてみてください。
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