ゼネコンは採用時点で職種が決められる職種別採用のかたちをとっていますが、大半の方は施工管理として入社すると思います。
本記事では、施工管理として入社されたのち、1年目にどのような業務をするのかお話していきます!
施工管理とは
施工管理とは、工事現場において工程管理や安全管理、品質管理や原価管理、各職能への工事指示等、工事に関する全般的な管理のことを言います。
1年目の仕事内容
見習いである1年目は、具体的にどのような業務を行うのでしょうか。
朝礼当番(安全当番)
前に立って、朝礼の進行を行います。全職人さんが参加するため、大きい現場だと1000人以上の前で話すことになります。慣れないうちは緊張します(笑)
工事内容の説明や危険個所の周知を行い、最後にみんなで「今日も一日がんばろう!ご安全に!」と言って終わります。
安全看板整備
「開口部注意」「墜落注意」「頭上注意」「安全帯着用」といった注意喚起看板を設置します。既製品のものを使えるのであれば発注して設置するだけですが、そうでない場合はPCでデザインして印刷してラミネートするといった手間がかかります。
安全看板の整備を通して、現場内のどういうところが危険なのかという危険感覚を養っていきます。
掲示物整備(啓蒙活動)
職人さんや、外部から来られる方に向けてのものです。現場内で行ってる様々な取り組みや、社内からの伝達事項などを掲示していきます。
最近では、現場のイメージ向上のために、ポップなイラストやコラムを場内の各所に掲示する現場も多いようです。
産廃回収の手配
現場はとてつもない量のゴミがでます。このゴミ回収の段取りも基本的には新入社員が行います。工事の内容からゴミの出る量を予測し、搬出入車両や揚重機、フォークリフトとの調整をしながらゴミ回収を手配していきます。
「10階の鉄くずがもうすぐいっぱいになりそう。揚重機で降ろしたいけど空いているのはいつなのか。」
「回収のトラックが来る時間帯に、同じゲートで他の搬出入車両と被らないか。」
というように、考えることは結構あります。
この段取りは、たかがゴミかもしれませんが、やっていることは今後の工程管理の基本ともいえる、そんな業務です。
様々な品質管理
代表的なものを以下にあげますが、他にもいろんな種類の品質管理があります。共通して、該当箇所の写真撮影をして資料にまとめる、というのが主な業務内容です。
受入検査
PC部材や、鉄筋、生コンなど決められたものは受け入れ時に検査をします。合っているかどうか、数値が範囲内にあるか、といったことを確認して写真撮影します。
配筋検査
鉄筋が、図面通りに正しく配筋されているかを確認して写真を撮影します。主な確認事項は、鉄筋径、ピッチ、本数、等です。
コンクリートのひび割れ・豆板調査
打設後のコンクリートの、ひび割れや豆板を探して記録、撮影します。ひどいものは補修する必要があるので、補修の指示書としてその写真を使用します。
雑務
この雑務の割合は、最初のうちはやはり多いです。。。
物を運んだり、簡単な墨出しをしたり、カラーコーンやバリケードを設置したり、様々です。つまり、体力仕事です。(笑)
実際に自分で体を動かして作業してからこそ、将来指示できるようになるのです。1年目のうちは勉強と思ってがんばりましょう!
1日の流れ
1年目新入社員の1日の流れを参考に紹介していきます。
多少の言葉の違いや時間の違いはあるとは思いますが、どのゼネコン、どの現場でもおおよそ同じです。
07:00 出社
メールチェックなどの簡単な事務作業を朝のうちにできる限り済ませておきます。また、当日の工事内容の再確認や、朝礼当番の場合はその準備を行います。
07:30 新規入場者教育
その日初めてその現場に来る職人さんに向けて、現場のルールや注意事項を説明します。年少者及び高年齢者の確認や、高所作業の可否確認などもそこで行うため、安全管理上非常に重要な業務ですが、大抵は1年目の若手が担当します。
08:00 朝礼
朝礼当番が前に立って進行します。ラジオ体操で始まり、当日の工事内容の確認や、注意事項、危険個所の確認、諸連絡を行います。
08:30~17:00 現場対応
実際に工事が行われます。(もちろん途中昼休みなど休憩はあります)
2,3年目になると、任される担当の工事(躯体工事担当、低層階の内装工事担当、など)があるのでその対応が主ですが、1年目は担当を任されることはそうないでしょう。そのため、図面や工程表を見ながら現場を見て、細かい工事内容や段取りを勉強していきます。職人さんと積極的にコミュニケーションをとることも大事です!
もちろん勉強以外にも、先ほど述べた産廃の段取りや品質管理の写真撮影などその時その時でいろいろ業務を抱えているとは思いますが、自分で時間をうまくコントロールして勉強していくというイメージです。
しかし、ずっと自分のしたいようにできるわけではありません。先輩に呼びだされて、
「ここに看板貼っといて」
「これ26階に持っていって」
「〇〇の資料作っといて」
と、途中途中で急に仕事を頼まれます。
先輩の手伝いをしながら、自分の業務を行い、時間を見つけて工事内容を学んでいく、というのが1日の流れです。
日中は先輩に頼まれてずっと現場を走り回っていて気づいたら17時、なんてことはよくあります。
17:00以降 事務作業、残り業務
現場対応の日中は、急に先輩から仕事貰ったりで、やろうと思ってた業務を思うようにできない、といったことがほぼ毎日のようにあります。そのできなかったことを消化するのが工事が終わった17時以降なのです。ここに現場勤務の残業の多さの理由があると私は思っています。(笑)
そのほかにも、現場では安全表彰や会社ごとの啓蒙活動などいろいろなイベントがあるのでその準備や、翌日以降の工事内容の確認、品質管理関係の書類整理などを行います。
最後に
ゼネコンの施工管理は泥くさいイメージがあるかもしれませんが、目の前で建築が立ち上がっていく様子を見ることができとても大きなやりがいをえることができます。勤務時間は長めですが、残業縮小の取り組みが各社で行われており、確実に労働環境はよくなってきていますし、給与の面も申し分ないです。安定的に人気な施工管理、是非目指してみてください!!
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