こんにちは!
就活において、大企業、大規模、高年収、の”ゼネコン”は今でも根強く人気ですよね。
その中でも設計部は、枠が少なく、主に旧帝早慶の修士課程を卒業したエリートしか入れないと言われることもあるとても狭き門であり、”ゼネコン設計部”というブランドは魅力的です。
今回は、実際にゼネコン設計部に入社した私の志望動機を紹介していきます。
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そもそもゼネコン設計部とは?
志望するからには、まずは理解していなければなりません。以下の事を説明していきます。
- ゼネコンの本当の意味
- ゼネコンにおける設計部の役割
- 組織設計事務所の設計部との違い
「そんなの知ってるよー!」って方は”私の志望理由”まで飛ばしてください。
ゼネコンとは
「ゼネコンとは」を考える際、実は世の中には2通りの説明があります。
「ゼネコンとは、”General Contractor“の略で、総合請負業」
「ゼネコンとは、”General Constructor”の略で、総合建設業」
本来的には前者が正しいですが、実際の意味としてはどちらも正しいです。
ゼネコン=総合請負業
「ゼネコンとは、”General Contractor“の略で、総合請負業」
分かりやすく言うと、
建設工事をお客さんから責任者としてまとめて請け負い、各種工事(鉄筋工事、コンクリート工事、外装工事、内装工事、外構工事、等無数にあります)を専門の工事業者にそれぞれ発注し、とりまとめる、ということです。
多重の下請け構造になっている建設業界において、「元請けをする」、ということですね!
ゼネコン=総合建設業
「ゼネコンとは、”General Constructor”の略で、総合建設業」
分かりやすく言うと、
本来なら”設計”と”施工”で会社が分かれているところを、まとめて担うということです。ゼネコンの規模によっては、”都市開発”や”不動産”、”研究開発”も行います。
設計は設計事務所が行うものですが、ゼネコンは設計事務所としての機能も持っており、その他研究開発や施工も併せて一貫して取り組む、ということですね!
結局どういう意味??
まとめると、次のようになります。
ゼネコンとは、「土地の取得と企画、設計・施工、その他研究開発等建設に関わる事業を総合的に行い、施工においては元請けとして受注し、各種専門工事業者に工事を発注してとりまとめ、さらには不動産運営や建物管理も行う」企業のことです。
ゼネコンってすごい、、、、建設業界の何でも屋ですね!
もちろん企業規模やプロジェクトによりどこまでやるか、は様々ですが、スーパーゼネコンや準大手ゼネコンはその機能を持ち合わせています。
ゼネコン設計部の特徴
先ほども述べたように、本来なら設計事務所が専門として行う業務を、ゼネコンでもやっている、ということですので、設計者組織として規模は、組織設計事務所に劣りがちです。
ですが、スーパーゼネコンレベルなら大手の組織設計事務所と遜色ない設計部隊を構えています。
以下、組織設計事務所とゼネコン設計部の違いをまとめます。
(あくまでも一般論であり、下記の通りでない場合もあります)
ゼネコン設計部 | 組織設計事務所 | |
組織の規模 | 比較的小さい (大手5社は同等) | 比較的大きい |
平均年収 | 1,000万程度 | 会社により差が大きい |
会社のメイン部署 | 施工 | 設計 |
設計フェーズ | 実施設計が多い | 基本設計が多い |
設計の方針 | 施工に寄り添う | 自由な設計 |
最終成果物 | 建築物の竣工 | 設計図面の完成 |
このように、特筆して言える違いは、ゼネコン設計部は実施設計が多いということです。そのため、ゼネコン設計部は必然的に施工に寄り添った設計をすることになるのです、
基本設計とは、建築主の要望を最初に図面として表現する段階であり、おおまかなイメージや仕様を決めることをいいます。
一方で実施設計は、その基本設計図面を基に細かな納まりや部材断面、材料まで詳細に図面に表現することをいいます。
(もちろん、ゼネコンが基本設計をすること、組織設計事務所が実施設計をすることもありますが。)
私の志望理由
ここまでで整理したゼネコン設計部の位置づけ、特徴を踏まえると志望理由は自ずと出てくるのではないでしょうか。以下、スーパーゼネコン設計部に入社した私の志望理由を紹介します。
施行に寄り添った設計ができる
ゼネコン設計部の一番の特徴ではないでしょうか。
設計部とはいっても、会社としてはゼネコン、つまり施工会社ですので、ゼネコン設計部は施工のしやすさ、生産性、コストパフォーマンスを大きく求められます。
実施設計が多い点でもそうですが、「設計できればいいや」ではなく、施工のしやすさや施工効率、コスト面までもこだわり、現場の知識も習得しながら設計をしたいというのが私の一番の志望理由でした。
技術研究所があるなど、会社としての規模・体制に魅力がある
これもゼネコンの大きな強みです。
特にスーパーゼネコンは立派な技術開発の部署が存在し、多くは技術研究所として他の場所に構えています。
特に構造設計や設備設計では、特殊な設計や高度な解析を行う際に大変お世話になります。
組織設計事務所も専門の研究施設と協力したりしますが、ゼネコンの場合はそれを同じ社内で済ませることができるので、コミュニケーションも取りやすく、気軽に頼ることができます。
また、技術研究所の方から「新しい〇〇技術を開発しました。是非使ってみてください。」という案内がくることもありますので、設計者として常に最新の技術に敏感になることができます。
ジョブローテーションで他の部署を経験できる
これもまたゼネコンの大きな強みです。
設計として採用され入社した後、研修期間やジョブローテーション(以下JR)で他部署に行くことができます。
組織設計事務所でも企業によってはJRを行いますが、やはりゼネコンでないと経験できない部署があります。
現場、生産関連内勤部署(工程表作成や施工計画を行う部署)、技術研究所はゼネコンにしかありません。
私も実際に、設計としてゼネコンに入社し、現場、生産関連内勤部署を経験しています。他の部署から設計部を見ることで、設計部の役割が明確になり、非常に良い経験でした。
ゼネコンでの現場研修についてはこちらをご覧ください!↓↓
志望理由を考えるコツ
ここまで、私がゼネコンを志望した理由を述べてきました。このままESや面接でも使えそうですが、よりよいものとするための工夫を紹介していきます。
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私の志望理由は上述したとおりですが、志望理由は人によって様々です。もっと多くの志望理由を見ることで、自分の中の今まで気づいていなかった志望理由を見つけることができます。できる限り多くのESを参考にすることをオススメします!
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志望理由を「建築→ゼネコン→御社」のステップで考えておく
本記事で紹介したのは、あくまでも”ゼネコン”を志望する理由です。
これに加えて、様々な業界がある中で”建築”を目指した理由、さらに、ゼネコンの中で”御社”を志望した理由も整理しておく必要があります。
「建築業界→ゼネコン→御社」という自分の就活の軸をステップで考えておけるようにしておくことで、予想外の質問が来ても嘘をつかずに対応することができます。
どんな建築を設計したいか考えておく
どんな建築、とは、なんでもよいのです。
「商業施設を設計したい」「住宅を設計したい」というように用途で考えてもよいですし、
「都心の大規模再開発に携わりたい」「地方の案件に関わり地方を活性化させたい」といった規模感でもよいです。
他にも、「ドームを設計したい」「東南アジアで設計したい」「超高層の木造を設計したい」など、考える視点は沢山あります。
どんな建築を設計したいかという問いにスムーズに答えられると、入社してからのキャリアイメージがはっきりしている、と思ってもらえますし、何よりも本当にやりたいことを話しているので生き生きとした印象を持たれます。
その会社の好きな建築を3つ程用意しておく
前述の”どんな建築を設計したいか”とリンクしているとよいです。
簡単な例ですが、
「北海道のエスコンフィールドのようなドーム建築を設計したいです。1度だけ行ったことがあるのですが、大屋根の迫力、周辺も含めた一体的な開発に圧倒され、スポーツ施設としての常識を覆されました。」
というように、建築物も説明に交えると説得力はマシマシです。
好きな建築は、志望理由にリンクしたものを用意し、他者との重複を避ける意味でも3つ用意し、また1度は実際に足を運んでおきましょう。
NGな志望理由
ゼネコン設計部の志望理由を考える際の代表的なNG例を紹介します。
× 大規模な建築の設計をしたい
大規模な建築の設計なら、組織設計事務所でもできます。
ゼネコン設計部と組織設計事務所の違いは設計できる建築の規模ではありません。
× 設計の初期段階から関わりたい
基本設計はゼネコンでも行いますが、組織設計事務所の方が多いです。
完全なNGではありませんが、できる限り避けておきたいところです。
まとめ
ゼネコン設計部、実際に働いている今でも入社して良かったと思っています。
みなさんも自分を見つめなおしてゼネコン設計部への志望理由を考えてみてください!
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