本試験当日に”必ず”起こること。会場の雰囲気はこんな感じ!【一級建築士 設計製図】

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一級建築士設計製図本試験 一級建築士

先日、令和3年一級建築士設計製図の試験を受験してきました。

私は、今年度(令和3年度)の学科試験を独学で突破(99点)し、ストレート合格を目指している大学院生です。

(←無事一発ストレート合格を果たせました!ありがとうございました!!)

来年以降の受験生の参考になればと思い、会場の雰囲気や感想などをお伝えします。
ちょっと長いですが、本試験当日のイメージトレーニング等に活かしていただけたら幸いです。

試験前日の過ごし方についてはこちらの記事が参考になります↓↓)

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当日の流れ

会場到着まで

会場が駅から徒歩25分ととても遠かったので、両親に車で近くまで送ってもらった。
近くのスーパーで軽食とストッパ下痢止めを購入し、10分ほど歩いて会場へ。

入場が10時からなので割とギリギリかと思ったが、思ったより人が少なかった。学科の時とは違って受験者が少なく、ライバルはみんな強敵なんだなと感じた。

試験開始まで

(コロナ禍だったので)検温と消毒を終えて入場すると、机は一人一つの長机でまくら不要の当たりの机だった。とりあえず安心!
座席の先頭1,2列目は空席で、私は4列目だったので実質前から2列目だった。

トイレをパパっと済ませ、最後に見ると決めていたまとめノートに集中。

10時30分ごろになると試験官が問題用紙と解答用紙の配布の準備を始める。
先頭1列目に配りやすいように大きい封筒からちょこっと出して並べていたのだが、正直ちょこっとどころではなく割とはみ出していた。
目を凝らせば見れるのではないか!!」と思ったが、見えたのは問題用紙の右側四分の一で、文字だけなのでまったく読み取れなかった。

資格学校の講師には「最後は貪欲になれ!」と強く教わっていたので、もう一度トイレに行くことにして問題用紙の横を通ってちゃんと文字読んでやろうと思った。

しかし目の前には試験官がいたため、ビビッてちゃんと見ることができず、なにも得られなかった。
私の前に座っていた人は普通に問題用紙見えたのかな。。なんて思いながら気づいたら10時45分。

ノートをしまって注意事項説明。そして解答用紙、問題用紙が配られる。
ここでも講師の教えに忠実に、問題用紙の裏からがんばって読み取った

「斜めの線が見える。。。」

傾斜敷地か?これは私にとってはラッキーだった。
二級で傾斜敷地がでていたため、念のため講師が対策をしてくれていた。

頭の中で必死に対策を思い出し、整理し、フル回転させた。

試験開始

読み取り

いざ問題用紙をみると斜めの線は地中の話で、敷地は平たんだった。「なんやねん!(笑)」

文章量はさほど多くなく、住戸の数も少ないからI型でいけそう。南のヘリアキ気を付けよう。学習塾でかいな、2階にも一部入るのかな。異種用途やっぱりでるんか、ざっくりとしか理解してないけどプランには関係ないしあとで考えよう。

と、練習通り順調に終わった。(11時20分)

エスキス

エスキスも順調だった。

ただ、床面積の指定がないことに途中で気づき、問題文を何度も読んだが見つからなかった。
今回は指定ないんだ、ラッキー!ぐらいに思ってとりあえず進んだ。

安心しているのは束の間、1/400のプランニングの敷地線を書くシャーって音が徐々に聞こえてきて、若干焦った。中には作図を始める人もいた。

今年は簡単なのか?

とりあえずポジティブに、
「まあ速い人はそりゃ一定数はいるだろうな」
「資格学校でも1人ぐらいは毎回ランクⅠ取ってるすごい人いたもんな」
「時間配分は人それぞれだし、作図で追い越してやる」

自分は自分と言い聞かせ、チェックも予定通り終えた。(13時40分)

要点記述

なんとこれが資格学校でやった内容とほぼ同じで、心の中でガッツポーズ。
左側の1/100作図は大変そうなので後回しにして右側を20分ぐらいで完了。

ところが左側の1/100作図は想像以上に書き込み量が多く、1マスずれたり、ハプニングが重なり50分もかかってしまった。(14時50分)

周りはおそらく半分ぐらいの人が既に作図を始めていた。作図は自信があったのでそこまで焦ってはいなかった。

作図

作図は2時間ほどでいつもできていたので、要点での遅れはまだそんな痛くなかった。
作図の練習は本当にがんばってよかったと強く思った。

私が基準線を書き始めたころ、左前の人はすでに外壁を書いていた。

面積表の欄が練習と少し違っていたことに気づいた。基準階の「×3」が既に印字されていて、×3×3となってしまわなかったのは自分を褒めてあげたい。絶対ミスってる人いるよこれ(笑)

いつもやってしまう柱の位置ズレもすることなく、順調に進み、断面図を書き終えた頃には先ほどの左前の人を追い越していた。「よっしゃ!いける!」法令の書き込みをいつも以上に丁寧に行ったため、作図は全部で2時間10分、この時点で17時ちょうど。最終チェックに十分時間使える!

一息ついて顔をあげると、前の試験官は居眠りをしていた。
なんだよ、意外とこんな感じなのかよ。。(笑)
6時間30分が長いのは分かるけど。

最終チェック

法令、不整合、など1発アウト項目を優先的にチェックした。

異種用途については、屋内駐車場は〇特必要とは勉強していたが、駐輪場、学習塾の駐輪場、設備系はどうなのか最後までわからず、ないよりはあった方がいい精神でとりあえず〇特をつけた。考えてもわからないので運に委ねた。

なんだかんだで時間はなくなり、6時30分までずっとチェックしていた。
最終チェックで見つけた私の重大なミスは以下の通り。

・面積表の合計の記入忘れ
・屋外機置き場忘れ

本試験では今までにしたことのないミスをするというのはこういうことか。見つけた時は心臓が飛び出そうだった。

また、要点記述と図面の整合性のチェックや、図面の補足などしたかったが、時間がなかった。

もっと他にもいろんなミスをしていそう、今年は簡単そうだからみんなレベル高そう、と考えると、
試験終了の時点で既にもう悔しかった。もっとできたはず。。

復元会へ

試験会場から、自分の通っていた資格学校まで送迎バスがでる。
集合場所に続々と同じクラスの仲間たちが集まってくる。

タブーかとも少しは思ったが、やっぱり試験内容の話はするもんなんだなあと。

みんなある程度はできた様子だった。

同じクラスの仲間なので喜ばしいことなはずだが、正直不安というかショックの方が強かった気がする。

どうやら今年はプランがまとまるのは大前提として、
今までとは違うところで合否が分かれそうだ。

復元をしながら細かいミスがどんどん明らかになっていくが、それをそのまま復元しないといけないのがどれほど地獄か。。

・道路斜線の計算ミス(基準階セットバックしていたので奇跡的にあたってはいない)
・異種用途区画の〇特のつけすぎ
・要点記述の左半分で、給排水経路の書き忘れ
・補足事項や装飾の少なさ
・住戸数最低限、合計床面積小さい

はあ、、、、泣

(当日復元会は必ず参加しましょう↓↓)


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感想

会場の雰囲気としては、試験始まる前に問題ちょっと見えるし、試験官寝てるし、試験官おしゃべりしてるし、思っていたほど厳格な雰囲気ではありませんでした。

ですが、そんなことは関係なく受験生は皆本気で、自分との闘いといった印象です。

また本試験では、自分は大丈夫と思っていても、絶対にいつもはしないミスをします!!

それが一発アウトに関わるものだったらとてつもなく怖いですよね。

チェックの重要さを身をもって感じました。

しかし私はあまりにも慎重にチェックをしたために最後までチェックが終わりませんでした。
図面の密度をあげることもできませんでした。
ここが最大の反省点です。

ミスがなければうかる!(ランクⅢ,ⅣでなければほぼランクⅠ)というのは割と信じてはいますが、
これからはこの考え方が変わるのかもしれません。

最低限の条件を守ってミスをしなければうかる、という減点方式の試験から、
優しめな最低限条件が与えられてそれに対してどう提案するかというある意味実務っぽい加点方式的な要素が加わった試験になっていくのでしょうか。

いずれにしろ、自分の力不足を感じました。
来年また頑張りたいと思います。。

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最後に

なんだかんだ言って結果は12月24日まで分かりませんので、思い切って忘れて過ごすことにします。

みなさんも、本試験には悪魔がいると思って臨んでください。(笑)

追記:合格してました!!思ったことをまとめて見たのでこちらも参考にしてください^^

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